スカイラインレストアプロジェクト

2017年6月21日(水)

早速朝一番からレストア開始!!
作業前、車両トランク内より、前所有者が集めた新品部品と取り外してあったヘッドライトなどのパ-ツを車外に出してみました。

作業開始!!まずは錆付いた部分と取り外した部分に潤滑剤を浸透させておきます。

長期間(約10年間)の放置車両なので、いきなりエンジンを回すと危険。
スパークプラグを外し、エンジンオイルを回します。
もちろん、10年経過した古いオイルは抜きます。(真っ黒?!このクルマはディーゼル車ですか?)

下準備できたタイミングで、もう一名のスタッフがAM10:50に到着。休日も用事があり忙しいようです。
クランクシャフトを手で回しております。プラグホールより入れたエンジンオイルをエンジン内全体へゆっくりグルグルと回して、エンジンオイルをなじませている間に、本日一番のお楽しみ!!キャブレターに手を付けます。

【キャブレター】
気化器。電気などの動力源を利用せずに燃料(ガソリン)を気化させて空気と混合させてエンジンに送り込む役割を果たす装置です。

キャブレターオーバーホール(=機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組立てを行い、元の性能状態に戻す作業のこと)フロートは真鍮製、今は樹脂製。真鍮なんて見たことない。。。メンバ-の一人は、『フロートは古い部品なので、知っている人間も古い』とつぶやく。。。ガソリンは腐っており、エンジンコンディショナー(気化器、燃料室)をクリーナーで清掃。漬け置きのためここで休憩を入れ、PM0:00午前の部は終了しました。午後はキャブレター、サクションチャンバー、ピストン(ジェットニードルに傷がつかないよう要注意)を清掃から始めました。キャブレタ-、ボディー、フロートチャンバー(燃料の溜まる部分)はピカピカです。

 

【真鍮(しんちゅう)】
銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいいます。黄銅(こうどう)ともよばれてます。

 

【フロ-ト】
キャブレター下部には、フロート室という部屋があり、そこに一定量のガソリンを溜めておき、そこからエンジンに供給するようになっています。フロート室のガソリンが減ったら補充しなければなりませんが、減ったかどうかを判断するのが「フロート」という部品です。

 

【サクションチャンバ-】
アクセルの踏み込んだ場合でも、圧力を一定に保ちエンジンに必要以上の混合気を吸い込まないように調整する装置。
加速不良が起こりにくくなります。

 

【ジェットニ-ドル】
ノズルの中を上下する円錐状に先細りになった針のこと

燃料ポンプを清掃中、機械式燃料ポンプ、エンジンの回転を利用し、燃料を送り出します。
私の勘で大丈夫だと思っていましたが、勘が当り、内部の劣化が多少ありましたが、損傷が小さく無事復活させることができました。燃料入口、出口に一方通行の弁がありますが、腐った燃料で詰まり、圧送されていませんでした。

燃料タンクの取外しに着手。腐った燃料で臭い(× ×)!! ここは他のスタッフに任せよう。

燃料タンクを無事取外しましたが。。。中は相当ヤバイ!!燃料タンク下側にあるドレーンプラグを外してみると、これガソリン???みたいな液体がドロドロと。。。10年以上経過したガソリンは完全に腐ってました。振り子みたいな物体は燃料タンク内にある燃料計のゲージユニット(燃料の量によって浮き沈みし燃料の残量を測定する部品)固着と錆で再生不可能と判断しましたが、正規ルートでは生産廃止部品のため手に入りません。どうしましょう?

左のブレーキが固着し、ブレーキを利かせてないのにブレーキが利きっぱなしの状態。早速分解、やはりホイールシリンダーが全く動かない。ブレーキシューの形状は今の車と変わりませんね。あまり進化していないドラムブレーキ。

エンジンがかかりました!! 室内照明など作動確認。クラシックな照明類はいい感じですよ。

なかなか良い音がするな・・・。そうですマフラーに穴が開いてる!!穴から水が!! (でも水はいい燃焼をしている証拠ですよ)本日最終、続きは後日で。ん??何か忘れているような。。。そうだ!!車体番号の確認だ!!どこにあるの??探すに探して助手席側のサイドに発見しました!!普段の業務なら必ず最初にやる事です。一番叱られるやってはいけない内容です。今回だけはご勘弁下さい。

2017年6月30日

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